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ウメ子とマツと仔犬は終バスに乗って帰ってきた・・・
家の明かりはまだついていない
ウメ子とマツは部屋に入ると一気に現実に戻った
「どうする・・トメ子さんが許すわけがない」とマツが呟いた
犬を飼うなんて言ったら怒りまくるに決まっている
以前飼っていた犬が死んだときに・・・
「もう犬だけはコリゴリだときっぱり言っていたよね」とウメ子も呟いた
そういえば前の犬がうちに来た時は
トメ子が町会の出かけている日の夜だった
マツの兄、牛男が連れてきた
芦ノ湖畔でお店を任されていた牛男は突然やってきた。
「牛三郎さん(父)が死んでトメ子さんが寂しいだろうから」と
思ったのだろう。
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