終バスにのってやってきた

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次の朝、トメ子はいつもより早く起きた 洗濯物を干してからファンデーションを顔にはたき マツの水に流さないトリートメントオイルを頭につけていた ハーブの香りが気に入ったようだ・・・ 短髪のトメ子はブラシで髪を整えた 隣の部屋から小さな犬になってしまった マツは赤い小さなミンサ織のポシェットにもぐりこみ頭だけ出して トメ子の様子を黙って見ていた そして、トメ子は濡れ羽カラスのような頭で 「マツ、留守を頼むよ。行ってくる」と言って玄関から出て行った 雲一つない秋の始まりの日だった
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