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電車を乗り継ぎようやく村祭りの会場についた
村祭りはどうやら夜から始まるらしい
村祭りの準備をする人たちと村祭りのリハーサルをする若者が
身支度をしていた
6月の海岸は静かで村祭りの準備の音と波の音が響いていた
村祭の準備の邪魔にならないようにウメ子とマツは
来賓用テントの裏へ行ってみた
そこは波の音だけが聞こえていた
すると砂浜を赤い長靴をはいた女の人が仔犬を連れてやってきた
赤い長靴をはいた女の人は仔犬をマツとウメ子にも見せてくれた
「うちで飼いたいわ」とお付きの人に言っていた
お付きの人に「うちには6匹のワンちゃんがいるから・・」と
言われ飼ってもらえそうになかった
仔犬はマツとウメ子の足元にきて寄りかかるとそのまま寝てしまった
その姿をみて「あなたたちのこれからにはこのワンちゃんが必要よ」と
赤い長靴をはいた女の人は何度もくり返し言っていた
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