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ウメ子は帰りの電車にのる時間が迫っていたことに気付いた
ウメ子はその電車に乗らなければ帰れないことを
赤い長靴をはいた女の人に告げた
お付きの人は,練乳飴の入っていた小さな空箱を
見つけて仔犬を入れてくれた
そこへ村祭りの出し物の練習を終えた若者たちが戻ってきた
赤い長靴をはいた女の人はひとりの若者を呼んだ
「この人たちを駅まで送ってあげて」
駅までの道のりは渋滞になっていた
ウメ子が「村祭りには毎年出られているのですか?」と尋ねた
若者は「今、ロンドンに住んでいて村祭りのために帰ってきたんです」と言うと
若者は知ってる限りの裏道を通り抜けハンドルを切り続けた
「間に合った気を付けて!」と若者は言うと、
私たちが降りたと同時に車を走らせた
マツとウメ子と仔犬も電車に飛び乗った
皆、彼が村祭りに間に合うことを願っていた
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