不思議な食事

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―――カチャカチャ なんだ…うるさいな… ―――起きて ………あぁ…今までのは夢か 親が起こしにきたんだな まだ起きたくない…なんだか疲れたんだ… ―――起きてってば… ………? これは…誰の声だ? 親じゃ…ないっ ―――ガバッ 「ぁ…」 目を覚まし急に起き上がったせいか頭がくらくらした… 「駄目だよ!急に起き上がったりしちゃι」 声をかけていたのは…この子… 先ほど大蛇に襲われていた猫少年だ そうだ…大蛇の尻尾で木に叩きつけられて…ッ 生きて…たんだ……… 「あの………」 「…?……あ、あぁ…はい?」 ぼんやり考えにふけっていて話かけられていたのに…声を再度かけられようやく気付いた 「あの…さっきはありがとう…」 もじもじと恥じらいお礼を言う姿は猫耳属性と呼ばれるものがなくとも可愛いと思ってしまうだろう わたしは思わず見つめてしまっていた 「そんな見ないで下さい…」 と、言われて初めて自分が見つめていたのに気がついた よくみたら…結構端整な顔立ちだった 10年後が楽しみ…といったところか 「ぁ…そうだ…… ここはどこなの?何も知らなくて………」 「ぇ…知らないの?ここは…リーヴフォレスト」 「ぇ…何それιここ…日本じゃないの?」 するとさもおかしげに少年は首傾げキョトンとした 「日本?それってどこ??」 ―――!? 「まさか…《地球》から…きたの?」
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