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「ぁ…ありがとう…」
そういえばもうとっくに夕刻だろう…
空が赤らんできた
わざわざ…こっちの心配をして作ってくれたのか…
そんなことが…凄く嬉しかった
それに…案外違う世界と言っても同じようなものもあるのだなと妙に感心し土鍋の蓋を開けた
―――!!
中身は今までみたことのない料理だった
なんだかカラフルで…綺麗だと思った
みるだけで元気が溢れた
「なんだかわからないけど…美味しそう…いただきます」
しっかりいつもの癖で合掌し土鍋と一緒にもらった蓮華に掬い一口…
―――!!
「ぅ…美味い!」
「よかったぁ…異界人の口に合うか心配だったんだ」
本当に安堵したように微笑むとまた何か思いだしたかのようにはっと口を動かした
「そういえば…自己紹介まだだよね?ボクは猫人族のリット!」
「わたしは…刹……ただの刹だ」
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