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「なんだか…眠れないな」
―――ギシッ
「月明かり…綺麗だな」
月明かりに照らされ黒い腰まである長い髪が揺れた
少女は14歳…子供と大人の間といったところだろうか
中学最後の年…憂えているように月を見上げた
ベッドからみた月はなんだか儚くて…そのまま夜の闇にとけてしまいそうに思えた
だからもっと近くでみたくて…窓をあけて再度見上げた
「凄い…星まで光ってる…」
当たり前だ…今は夜
瞬かない星はない
でもそう思ってつい口にだした
そうするとふいに風が強く吹き込んだ…
―――ごぅっ
「ぅ…っ」
思わず手で守る形になり短い前髪は額を無防備にした
風は一迅だけで別に誰にみられているわけでもないのに慌てて前髪を直した
すると………
「やぁ…」
―――!!
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