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アキは冷蔵庫からビールを出して来た。
『純くん、ビール付き合ってよ。
何だか呑みたい気分なんだ』
アキはそう言って、純にビールを渡した。
「俺も呑みたかったんだ」
二人はビールを呑みながら、しばらくはみらいの話をしていて、アキは純に何も聞かなかった。
「アキ…、今日はアキに大事な話があるんだ」
いよいよ、純が話を切り出した。
アキの頭の中に、一瞬晃司の顔が浮かんだ。
「アキ、にーちゃんとなんかあったんじゃないのか。
にーちゃん、アキに自分の気持ちを伝えたって言ってた。
その時、二人の間になんかあったんじゃないのか」
アキが予想した通りの話の展開になっている
アキは頭の中で言葉を探していた。
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