第七話  破られた沈黙

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純は息を飲む様に、アキをじっと見つめていた。 アキは頭の中で言葉を整理し、純に話始めた 『晃司さんに好きだって言われたの。 純くんから私の話を聞いて、逢いたかったって』 アキはここまで話して言葉を止めた。 「アキ…、それだけか? 言われただけじゃなく、何かあったんじゃないのか」 アキは真っ直ぐに純を見つめた。 『それだけ、言われただけで、他には何もないよ』 アキは純に嘘をついた。 「本当に何もなかったのか」 『純くん、私の言う事が信じられない?』 「嫌…、そうじゃないけど…」 アキは悩みに悩んだ末、純に嘘を突き通そうと決めたのだ。
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