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それぞれの想いが、アキへと向い始めていた。
純と晃司、そして、桜田…。
押さえきれない熱く、強い想いは、人を少しずつ変えていく…。
純と晃司の殴り合いは、すぐにアキの耳に入った。
だが、その原因までは分からない。
純も晃司も、口を閉ざしたままだった…。
でも、アキは感じていた。
二人が殴り合った原因は、もしかしたら自分なのではないかと…。
純は晃司と殴り合いをした翌日から、店には出ずに、部屋にこもってしまっていた。
そんな純の事が、アキは心配でたまらなかった…。
アキは仕事の合間に、純に昼食を作り、部屋に持っていく。
『トントン、純くん、入るよ』
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