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ノックをして、純の部屋に入ると、カーテンを閉め切った真っ暗な部屋で、純はベッドに横になっていた。
『純くん、お昼持って来たよ』
サンドイッチをテーブルに置き、アキはカーテンを開けた。
『こんな真っ暗な部屋にいたら、気がおかしくなっちゃうよ。
さっ、起きて、このサンドイッチね、私が作ったんだ。
結構美味しいと思うんだけどな』
アキが純に話し掛けても、純はアキに背中を向けたまま、何も話さない…。
アキは脱ぎっぱなしになっていた服をたたみながら呟く様に話す。
『昔もこんな事あったよね。
あの時は、純くんが仕事でミスして落ち込んでた時だった。
部屋にこもって、何も話さなかったね』
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