第七話  破られた沈黙

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ここを突破しなければ、前には進めない。 だから、勇気を出して、アキに聞いてみようと決心したのだ。 アキが店に戻ると、百合子が純の事を聞きたそうな顔で見ていた。 『純くん、サンドイッチ食べてくれました。 殴り合った理由までは聞けませんでしたけど 今日の夜、私に話があるって言ってました』 「そう…、アキちゃん、純の話聞いてあげてね。 まっ、あの二人が殴り合うのは、女の事しかないとは思うんだけどね」 百合子はそう言って、カウンターに入って行った。 口にこそは出さないが、純が部屋にこもってから、百合子が心配していた事はアキにも分かっていた。 そして、アキになら何か話すのではないかと、百合子が期待していることも。
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