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『純くんなら、きっと立ち直ってくれます。
百合子さんの息子ですもの』
アキがそう言うと、百合子はうなづいていた
純の事も心配なのだが、アキは晃司の事も気になっていた。
純と晃司が殴り合いをした次の日から、晃司は店に来ていない。
それに、晃司の店もあの日以来休業している。
もし、自分の事で殴り合いになったのなら、晃司とのあの出来事を純は知ってしまったのかも知れない…。
話があると言うのは、その事なのでは…。
もし…、純が知ってしまったとしたら…。
その事で、純を傷つけてしまったとしたら…。
自分はどうしたらいいのだろうか…。
この先、どうなるのだろうか…。
もう、全てを話す時なのかも知れない。
仕事をしながら、アキはずっとそんな事を考えていた。
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