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純は優しくみらいに接していた。
『みらい、そろそろ寝る時間だよ。
早く寝ないと、明日、起きられないよ』
アキがそう言うと、純はみらいを抱き上げた。
「みらい、俺が本を読んでやる」
「ほんとっ!純ちゃん」
「あぁー、じゃ、ママにおやすみ言おうか」
みらいは満面の笑みでアキにおやすみを言って、純と一緒に寝室に入っていった。
実は、ここしばらく純に逢えなかったみらいは、少し元気がなく、純のことばかり話をしていた。
子供ながらに、何か感じていたのかも知れない。
三十分ほどして、純が寝室から出て来た。
「みらい、やっと寝てくれたよ。
アキ、気遣って風邪って言ってくれてたんだな。
みらいには可愛そうなことしたよ」
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