第七話  破られた沈黙

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純は優しくみらいに接していた。 『みらい、そろそろ寝る時間だよ。 早く寝ないと、明日、起きられないよ』 アキがそう言うと、純はみらいを抱き上げた。 「みらい、俺が本を読んでやる」 「ほんとっ!純ちゃん」 「あぁー、じゃ、ママにおやすみ言おうか」 みらいは満面の笑みでアキにおやすみを言って、純と一緒に寝室に入っていった。 実は、ここしばらく純に逢えなかったみらいは、少し元気がなく、純のことばかり話をしていた。 子供ながらに、何か感じていたのかも知れない。 三十分ほどして、純が寝室から出て来た。 「みらい、やっと寝てくれたよ。 アキ、気遣って風邪って言ってくれてたんだな。 みらいには可愛そうなことしたよ」
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