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?「えらく大人しいじゃん。昔の威勢の良さはどこ行ったよ?」
凛「っ!」
掴まれた手首が軋んだ。
震えが伝わり、嬉しそうに笑われる。
何年ぶりでも間近で見る顔はあの日と同じ。
編み込まれた髪、鼻と口に付いたネジみたいなピアス。
オレをおかしくした記憶がフラッシュバックする。
…もう会いたくなかった。
凛「離せッ!!」
?「おっと」
抵抗して、掴まれた手首に隙間ができる。
逃げれると思った。
一瞬、ホッとした。
けどそれは隙にもなって、肩を掴まれて路地裏の冷たい壁に頭を押し付けられる。
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