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ぶっちゃけ私は好きじゃないなぁ。どっちかというと、甘々な話しが好きだし。 なんて、思いながら、 「例えば、主人公がね、その彼氏といるときにクラスメイトの男の子に呼ばれるの。クラス行事のことで仕方ないのに、主人公はあとで彼氏に怒られるの。 『君が誰かのところに行こうとするその足を、切ってしまいたくなるよ』 ってね。」 大まかな盛り上がりどころをひたすら秀二に話してみた。 中でも一番の盛り上がりどころが、 『君のその瞳に映る、君のその唇に触れる、君のその耳に届く、そして、君のその心臓の“音を聞く”最期の男になりたい』 「そんな、プロポーズにも聞こえることを主人公にいうんだよ!そこは、愛の言葉を囁いて欲しかったよ。しかも、」 「それって、」 そんな自分の感想も述べながら興奮し始めた私の言葉を秀二は遮る形で話し始めた。 「究極の愛の言葉じゃないの?」 「え?」
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