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その時は教室に入ってきた担任の「おい、お前らいつまでいちゃついてんだ。席戻れ」という言葉に「いちゃついてないし」なんて、笑顔で自分の席に戻っていく秀二の背中を見送ることしか出来なかった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「で、どうだったの?」 そんな言葉を私に投げかけたのは“ヤンカレ”を私にお勧めした張本人の親友である堤心楼(つつみこころ)だ。 今はお昼休みで、お弁当を持った私と心楼は人が少なめの中庭にやってきた。 そろそろ寒くて外でごはん食べる人なんてそんなにいないからね。 「なんかね、ざっとあらすじ話してみたんだけど、ちょっと気持ちわかるな。とか、言ってたよ」 「ふーん」 ずばり、私の使命とはこれなんです!
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