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心楼から借りた本を読んで、それを秀二にどんな内容かを話して感想を聞いてくること。 なんでかというと、 「それで、なんで秀二にそんなことを聞いたの?」 私も知らなかったりします。 「うん?まぁまぁ今度話すよ」 にっこり。これ以上話しませんよ。なんて、綺麗な顔を向けられたら聞くこと出来ないじゃん! 美人てズルイ。 「それで、朋は告白する事にしたんだっけ?」 「う……」 そうです。 そうなんです。 背が高くて、細身で、でも筋肉はしっとり付いてる所謂細マッチョ。 誰にでもわけ隔てなく笑いかけて、クラスの人気者アンドムードメーカー。もちろんイケメンに分類されるかっこよさも持ち合わせた漫画の中の王子様みたいな幼馴染に、私は片思いしているのです。 「いやいや、そこまでパーフェクトマンじゃないから、滝谷は」 そんな心楼のツッコミは聞こえないフリして私の秀二の賛美は続く。 て、
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