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そこに私が感じ取ったことがある。
それはほんの少しだったけれど、
今日子は「図星過ぎたかな」という空気を持っていたことだ。
少し静かな時間に身を置いた時、
今日子は多少なりとも「しまった」という雰囲気を漂わせたのであった。
つまり、「ちょっと言い過ぎたかな」
「姉ちゃんにはあまりにショックなことだったかな」
ということである。
一瞬でそれは本当に僅かなもので、
見逃すことの方が容易だったものだが、
そんな空気がそこにあったことを私は感じていた。
私にはそれが救いだった。
まだしもの、
せめてもの、
それは私にとってかすかな救いだったのである。
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