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魔剣の炎が揺らぐ。
ガルンは歯を食いしばって一刀を叩き付けた。
肩口から胸まで人面相ごと切り裂き、赤い炎がローブを飲み込む。
「くっくっ、この程度の炎など効かんぞ」
燃え盛る炎の中でを腕を上げる。
火だるまに成りながらもクレゼントは薄く笑った。
「ナウマク・サウマンダ・ボダナン・オン・ゾロン・クウカシャラ・ビギジナン・ヒドゥン」
クレゼントの元に、階下から無数の幽気が上がって来るのが分かる。
死霊、悪霊、怨霊の塊。
呼び方は様々だか、それが魂魄に近いものなのは間違い無い。
ガルンは背筋に走る寒気で鳥肌が立った。
この下にあるものにようやく気がついたのである。
儀式の為に集められた、大量の人々。
この死霊の数で考えれば、下にあるのは大量の死体の山だろう。
単位は数百。
間違えれば千に届く。
「このクソ外道が!」
ガルンはダークブレイズを振りかぶろうとして、腕が動かない事に気が付いた。
愕然と身体に纏わり付く死霊の山に驚く。
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