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ガルンはグラハトに聞いた、闇主側の職業の一つを思い出した。
「てめぇ……。 呪怨道士かっ」
ガルンの呟きにクレゼントは眉を動かした。
炎に包まれた状態なのでガルンには見て取れなに。
「まだ息がある? それに貴様、何故それを……?」
「そうそう……、やられる……か……よ!」
微かに発生させた霊威力で、縛る死霊を滅却する。
だが、視界が揺らぎ、身体も思うように動かない。
「聴きたい事は数々あるが……、まあ……いい。貴様も我が神の肥やしとなれ」
クレゼントは朗々とマントラを唱え出した。
「く……そ」
ガルンは三度魔剣を振りかぶるが、持つ腕が震え始めた。
魔剣の精神喰いすら、キツくなって来ている。
「終わりだ」
クレゼントが腕を振るうと炎は一瞬で消し飛んだ。
焼け切れたローブの下から、ミイラのような身体が現になる。
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