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焼け爛れた皮膚が、急速に再生していくのが見て取れて、ガルンは目を見張った。
「沈め。“罪縛蓮獄”」
クレゼントの声が響くと、ガルンの足元に闇が拡がる。
「?!」
身体に纏わり付く死霊が、そこにガルンを引き込み始めた。
身体を縛り付ける死霊の数はぞくぞくと増え続けていく。
闇に足が沈む。
「ふざけやがっ……て」
チャクラを強制的に練り上げる。対抗する為には霊的クラスの攻防能力を上げるしかない。
ガルンの身体が微妙に震え始める。
死霊が次々に砕け散っていくのを見て、クレゼントは、
「ほう」
と、呟いた。
「対霊能力持ちとは。ならば……」
クレゼントは印とマントラを素早く唱えると、両手をガルンに向けた。掌に人面相が現れる。
その口が大きく開かれると、黒い楔が迫り出す。
「ここまでだな」
撃ち出された楔は、満足に動けないガルンの右胸と腹部に突き刺さった。
激痛が精神集中を崩す。
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