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チャクラの回転率が急速に低下するのが分かる。
刺さった楔から霊気が抜け落ちていく。
(この楔……。ただの武器じゃ……な……い)
ガルンの身体は一気に闇に沈み始めた。
ダークブレイズの炎も消え去る。
「その呪具は対霊儀器だ。貴様には過ぎた葬送品と言える、有り難く受け取るが良い」
「干物野郎……が……」
ガルンはそう呟くと闇に飲み込まれた。
クレゼントは床の闇が消えるのを確認してから、遥か前方にいるゼロとラナンキュラスに視線を向ける。
「あの出血ではあの女は死ぬだろう……。一人になれば後は時間の問題。こちらはゆるりと儀式を執り行うとしよう」
そう呟くと、クレゼントは姫のいる部屋へと足を運ぶ。
遥か後方でも、ラナンキュラスは気の探知でガルンの消失に気がついていた。
「おいおい、あの坊主やられちまったぞ」
周りを注意しながら苦笑いを浮かべる。
それはゼロも察していたが、こちらは無言だ。
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