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それでも、一撃をかわしきれずに顔半分と左肩が燃え上がる。
「ぐおおお!」
不死の肉体に胡座をかいていた為であろう。
防御法術などが展開されていない。
焚火の枝が折れるような音を起てて、クレゼントの身体が燃える。
「おのれ…おのれ!!」
蒼い炎では燃え尽くせないらしく、焼けただれた箇所がゆっくり再生していく。
しかし、炎の純度のせいか再生スピードは極端に遅い。
これでは火だるまになるのは時間の問題だ。
ガルンは構えたダークブレイズに焦点を合わせた。
蒼い炎が揺れている。
(純黒の焔一発で取り込んだ霊気の大半を消費したのか……? やはりチャクラをフルに使わなければ、純黒の焔までは届かないか……)
開眼したチャクラ以外の回転率は今だ低い。
取り込んだ霊気を、チャクラを使用してプラーナやエーテル強化に廻してはいるが、復調には今だ遠い。
また、死霊で攻撃してくれれば幽体喰いで力を得られるが、同じ事を繰り返す程愚かな敵とは思えなかった。
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