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着替えをすませ、タケルくんがいるベッドに戻る。
「おまたせ。はぁさっぱりした。ごめんね一人にさせて。」
「だいじょぶ…ほんがあるから。」
「…そっか。」
彼にとりつかれてから一週間くらいがたつ。
私がシャワーを浴びるとき、彼はいつもベッドで待っている。何もなくてつまらないだろうから、試しに絵本を買ってあげてみた。
ちゃんと触れるしページもめくれるみたいだ。
内容も気に入ったらしく、毎日読んでいる。
私は彼の頭をクシャクシャとなでた。
なんだかとっても愛しく思う。
「…明日から待機かぁ。何しようかなぁ。」
「あした、おやすみなの?」「うーん。昼間はお仕事があるんだけど、終わったあとはお休みだよ。…あっタケルくんどこか行きたいとこある?そんなに遠くは無理だけどね。」
「いいの?…ぼくあのこうえんにいきたい!いっておだんごつくりたい!!」
「あの公園って、最初にいた?」
「うん!」
大丈夫かな。行くのは夕方からになるし、一応相談してからにしようかな。
「…じゃぁ明日みんなに聞いてみようか。いいよって言われたら一緒にいこ。」
「うん!」
とりあえず予定はたてたのでベッドに寝ころがる。
タケルくんも真似て寝ころがる。
かわいい…アタシにもこんな子供ができたらいいな…ってなに考えてんだか…まだ結婚もしてないのに…でもいずれは…
私はタケルくんを腕の中に包みこみ、眠りに落ちた。
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