4人が本棚に入れています
本棚に追加
---------目を覚ますと、そこは公園の砂場ではなく、見覚えのある部屋だった。
…ここ鑑識室?私なんで鑑識室のソファに寝てるんだっけ?…そうだ!公園であの子と遊んでて…
私は上半身を起こした。その時の音で気がついたのか、パソコンに向かっていた影山さんが振り向く。
「あっ起きたんですね。」
「はい…あの、あれから何が」
「順を追って説明しますね。っとその前に…」
影山さんは携帯で連絡をとる。…元さんとレイさんにかな?
影山さんは連絡が終わると、携帯をスーツの胸ポケットにしまい、説明を始めた。
私が倒れたあと、一時みんなが集まってきたらしい。でも課長が軽い貧血だからと、誤魔化してくれて署に戻ってきたのだそうだ。
影山さんたち鑑識もその時にはあらかた調べ終わっており、一緒に引き上げてきたのだという。
「あっそうそう。公園の封鎖は解かれましたよ。内容は僕が完璧にでっちあげたので、まぁバレないと思います。」
「そうですか…あっ、でもあの子がまだ!」
その時、鑑識室のドアが開き、課長が入ってきた。
「持田が起きたって!?」
私は座ったまま課長に顔を向ける。
彼は近寄ってきて、私の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
最初のコメントを投稿しよう!