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----次の日。 私は業務終了後に、影山さんと二人で、タケルくんに初めて会った上野第三中央公園に来ていた。 「…なんか今回は初めての組合せばかりです。よろしくお願いしますね、影山さん。」 「もう一度言っておきますが、ボクはあなたより弱いんですからね。あまり無茶なことはしないでくださいよ?」 「はい、わかりました。」 何で私が影山さんといるのかというと----- --業務終了後の鑑識室。 いつもの捜査零課のメンバーが集まる。 「昨日とくにすることもなかったので、彼の母親について調べておきました。結構あっさり見つかりましたよ。」 影山さんはプリントアウトされた数枚の紙をみんなに見せる。そこには、気の強そうな女性の写真と、高橋真理恵、旧姓小林真理恵、タケルくんの母親の現住所と経歴が一覧されていた。 「おっさすがだなぁ~。ナニナに現在の住所は…あぁ案外近くに住んでるんだな。母親が見つかったんなら、予定変更してオレはこっちを見てこようかな。」 「じゃぁ、前の住所にはそのまま俺がいくか。」 「そうだな、適材適所でいこう。」 流れが決まったみたいなので、昨夜のタケルくんのお願いについて相談してみた。 「あの課長…私はこの間の公園にいこうと思うんですけど、ダメですかね?」 「…何でまた?」 「タケルくんがあの公園でお団子を作りたいみたいなんです。…やりたいことがあるならやらせてあげたくて。」 「お前さんはまったく…ただなぁ、封鎖がとけてるか一般人もいるだろうし、行くとしたら夜だよなぁ…レイどうだ?」 「そうだな、このところの様子を見てる分には大丈夫だろ。ただ一人で行くのはおすすめしないな。」 「そうだよなぁ。…影山、行けるか?」 「…まぁとくにすることもないですし、行けますけど。ボク持田さんより数段弱いですよ?」 「そこなんだよなぁ。でもまぁ、いないよりましだろ。いざとなったら担いで逃げろ!」 「…わかりました。まぁ何もないことを祈ります。」 「よろしくお願いします。良かったね、タケルくん。お団子作りに行けるよ。」 私が微笑みかけると、こっちまで嬉しくなるような笑顔でかえしてくれた。 そんな二人の光景に癒されている、男三人。
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