4人が本棚に入れています
本棚に追加
-----ということで、影山さんとあの公園、上野第三中央公園に来ることになったのだ。
夜の公園ということもあり、人気はない。
これなら人目を気にしなくても大丈夫そうだ。
「それでは行ってきます。あっこれお願いしてもいいですか?」
「構いませんよ、汚れてしまいますからね。」
私はスーツのジャケットを脱いで影山さんに渡す。
「では改めて行ってきます。」
私は砂場に歩いていく。するとタケルくんは私の肩から降りてきて、自分の足で砂場に駆けていく。
大人しかったけど、5才だもん、まだまだ遊びたいよね…たまに彼が幽霊である事を忘れてしまいそうになる。こんなに元気に走っているのに…彼はもう死んでるんだ。
私がそんな暗い気持ちになっているとは知らず、タケルくんは笑顔で手招きをしてくれた。
私は気持ちを切り替えて小走りにタケルくんのところに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!