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「ねえ、服部一太。いつになったら手に入る? 探してって頼んだあの刀」 「いやあ、その前に湯浅浸かりたい服部一太で御座います」 「話が終わったらね?」 控える部下は伊賀忍軍の手練れ、服部一太なのだが数日前に爆風に吹き飛ばされて、今日、やっと帰ってきたばかりだった。 「ですから、名刀『んりょっぷ』、奪還失敗。瑞音の犬二匹に阻止されて、今戻って――おわっ」 服部の頬をかっきり、あすかが投げつけた火柱は柱に突き刺さる。 「それ、さっき聞いたし、返答としていまいちじゃない?」 「お怒りはもっともですが、可愛顔が台無しになるので粗相はお控え下さい」 「私に言える立場じゃないでしょう。で、あとの八本と『んりょっぷ』の行方は?」
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