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世界は大きく歪みだんだん黒く染まっていく。 アポロちゃんが私の肩を抱いて起こしてくれるが触られている感覚はない。 ああ…。やっと見つけたのに。やっと幸せになれると思っていたのに。 私はかつて自分の罪の重さに耐えかね死を望んだ。 だけど…。だけど…。 「死ぬのは…やっぱり怖いよ…。」 それはとてもか細い声だったかもしれない。 それでもアポロちゃんには聞こえたらしく大きな声で叫んでいるけれど私はうまくききとることができない。 可笑しいですよね。アポロちゃんには私の声が聴こえているのに…。 ああ。私に刺さったものが抜ける。アポロちゃんの手が優しい光を放ってる。 でも全然止まらないの。ごめんね。 アポロちゃんと一緒にいきたい場所沢山あったのに。 山とか海とか…あと王都でショッピングも楽しそうですよね。 だから… だからー… 「もっと生きたい…。」 そう言うと彼女の体はみるみる崩れ始め、やがて女王蜂の体は細かな美しい砂となった。 next…  
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