第一章

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わたしはとっさにそう判断した。 「お話はわかりました。でもお隣とはご挨拶が済んでいませんので、、少し考えさせてください。」 クリアファイルをしまいながら伝えると、 「もう少しお安くもできますよ!」 ゴリ押しをしてきたが、笑顔でドアを閉めることにした。 わたしの勘、というか流れとしては、ナカムラさんが近日中に我が家を訪れ、自然にフェンスの話になり、今回より少し安い値段で工事がすすむだろう、そう考えていた。 が、 そうはならなかった。 サンガーデンの男が都合良く説明したのか、 わたしの応対がナカムラさんに誤解されたのかはわからないが、 翌日からいきなりフェンス工事が始まった。
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