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ちなみに、その記憶ももちろんあるわけではなく、朋に出会ってから今までの自分の立場からのただの事実だ。 俺の“頭脳”のみを欲した親族たちはこぞって俺を懐柔しようとした。 親父の“大企業”の後釜を、“自分”の息子として差し出さなければ意味がないと焦った母親が、朋のいるマンションへ俺を隠し、 結果、俺は朋と出会う事ができたので、それ“だけ”は感謝してもいいと思う。
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