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朋は知らない。 俺と出会ってから友達が出来ない“真実”を、 朋は知らない。 自分がいかに綺麗な美貌を持ってしても、どの異性もの介入を許さなかった“存在”を、 朋は知らない。 俺の本性も、この胸のうちの燻って今にも燃えてしまいそうなほどの“愛”を、 朋は何も知らない。 何も、知らないからこそ、 愚かで、愛おしいのだ。
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