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あの日。 放課後、堤に呼び出しをされて“愛想良く”近くの空き教室に入った。 「なんかよう?」 「ちょっと聞きたいことがあるの」 単刀直入に本題に入った堤は、いつも朋に向けている笑顔はなかった。 「あの子が貴方の事をどう思っているか気付いてるわよね?」 「何の事?」 「朋の気持ち」 くすり。と一つ笑って俺は答えた。 「うん、そうだね。知ってるよ。それが?」 たぶん、堤は気付いている。俺の“本性”に。 「単刀直入に言うけど、振ってほしいの」 「なぜ?」 ただ、堤はまだ知らない。 「貴方は朋にふさわしくない」 「そんなこと、決めるのは朋だよ?」 俺の“本質”を…………
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