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電話の向こうの人物は捜査三課の鬼課長と呼ばれる構本課長。
「だから、人手が足りないんだから、借りてもいいだろうが!」
三課には課長の怒鳴り声が響いた。
体格の良い構本は、声も良くとおる。
「課長、五月蝿い」
虫けらを見るような目で構本を一瞥した、構本のパートナーである、園田美月。
園田に睨まれると、蛇に睨まれたカエルのように小さくなった。
「だいたい、安全課でのーのーと仕事してる奴の手なんか借りないわよ」
園田は見かけは一抹人形のようだが、大抵は眉間にシワがより、口元は固い。
昔からの空手のせいか、刑事のせいかは分からないが、恐らく両方だろう。
なかなか、近寄れないオーラが漂う。
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