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だめだめ、今の私じゃ駄目なんだ。
もっと明るく楽しく綺麗になるんだ。
失っていた青春って言うか
ごく普通の女の子になるんだ。
そんなことを考えていたら
美容師が用紙を取りに来た。
「お待たせしました。こちらにどうぞ」
「はい」
私は美容師に案内された席に座った。
美容師はキコキコと椅子のレバーを足で操作して
背が低い私が座った椅子の高さを上げた。
「今日はどのようにされますか?」
「えっと、縮れっ毛なんでストレートパーマをかけたいんですが」
美容師は私の髪先を指で触って言った。
「長さはどうしましょう?」
「前髪が長いので目にかからないようにしたいんですが」
「はい。わかりました。バックはどれぐらいの長さにしましょう?」
「うーん。自分ではわかりませんから、適当に」
「そうですねー自分の後ろは自分で見えないもんね」
私が戸惑い言ったわかりませんを勘違いしたのか、冗談だと思ったようだ。
美容師は思いっきり笑っている。
照れくさくて私も笑った。
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