さようでございますか 佐也加の恋5

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美容師のお姉さん気を使ってくれたみたい。 「有り難うございます」 私はお礼を言うと店をでた。 ショッピングモールのショウウィンドーに写る私の姿。 なんか大人っぽくなってる。 首から上はお嬢様。 すごーくお金かけちゃったけど こんなに綺麗になるなら 贅沢だなんて思わない。 佐也加はバスを乗り継いで、急いでおばあちゃん家に帰った。 早くおばあちゃんに綺麗になった自分を見て欲しかった。 「ね。ね。どう、私?」 「すごいねー。綺麗だね。もう大人だね佐也加」 綺麗になった私を前にして感心しているおばあちゃん。 「ちょっと待って」 佐也加は隣の和室に入り襖を閉めると先日買った服を出した。 ささっと着て襖を開け頭に手を当てて足を交差させてポーズを取った。 「どう?」 「へぇー。佐也加。あんた何処の孫だい?」 「おばあちゃんの孫だよ」 「信じられないぐらい綺麗だよ」 「でしょー」 「うんうん」
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