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おばあちゃんは目を丸くしたまま感心してた。
部屋の隅にあった古い鏡台にかかった暖簾を払いのけると
腰をひねって肩越しに後ろ姿を映して見た。
「ねぇねぇ。おばあちゃん私、凄いよね」
「うん。孫にも衣装って言うけどホント」
私は嬉しくなってスマートホンをおばあちゃんに渡して言った。
「写真撮って。ここ押して」
「ここ、これ。これでいいのかい?」
「そそ。そのボタンを押して」
カシャッ!
「もう一枚」
カシャッ!
「もう一枚」
カシャッ!
おばあちゃんがシャッターを切るたび私はポーズを変えた。
「どう。撮れた?みせて」
スマートホンを受け取ると写真を確認した。
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