第1章

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地上を目指すのか、そこには大きな疑問があるのです。」 『本日は特別ゲストとして船腰先生にも、ご意見を 伺いたいと思っております。宜しくお願いします。』 「宜しくおねが」 『ああ、いま巨大生物に動きがあったようです。 水中に没してから、150ノットの速度で、 やはり、誤字羅海岸へ移動を早めたようです。』 「まるで亀のような行動ですね。」 『湯深教授、それはどのような意味でしょうか。』 「あ、いま映像が入ってきました。まだ深夜ですので 映像が不鮮明なのですが。状況が把握できますか?」 レポーター”転下駄”:『はい、こちら、現地です。 現在、水中を移動して、静かに浜辺に巨大生物が、 浮上しました。刺激しない為に照明はなく、満月が その巨大すぎる……カメ?を照らしています。』 「現在、どのような状態でしょう?」 『はい、いま砂を掘って穴を作っているようです。』 「穴?」 『涙を流しながら卵をうんでいるようです。 これは、なんというか感動的な光景かもしれません。』 「?」 『あ、いま卵を産み終えて砂をかけていますね。 また海へ帰っていくようです。』 「被害の状況などは、どうでしょうか?」 『特にないようです。単なるウミガメかと 私は思いました。』 「え、えーっと……現場からでした。」
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