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重厚な扉一つ
その前に立ち、
やっと、下ろしてくれた。
すると、自動で扉が内側に開いてゆく。
「いらっしゃいませ」
うやうやしく頭を下げるのは、横に立っている人のため?
「こちらへどうぞ」
案内されたのは、夜景が一望できる、窓際の席。
どうやら、ここは、最上階にある
Barのようだ。
ゆっくりと沈んでゆく、ソファーに向かい合い座る。
顔を上げると、ジリジリと焼けそうな瞳とぶつかる。
蛇ににらまれた、カエルみたい。
息苦しくなって、目を反らす。
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