出会い

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そおっと、爪先から入れてみる。 右、そして左足 うわっ ピッタリ、だ。 シンデレラのガラスの靴みたい。 王子様からもらったピンクの靴は、私の心も軽くする。 やさしくフィットしたそれは、多分、お姫さまだっこしてもらった時に、履いてたヒールが落ち、 拾ってくれる時に、 サイズが分かったに違いない。 そう、推測して、席を立つ。 会場に戻らなくては… 何も知らない父は、 さぞかし、心配しているであろう。 入口のところにいた、靴を持ってきてくれた人に、あいさつをして、出てきた。
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