プロローグ

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低い声で、命令するあなたは、今、私がどう思っているのか、分からないでしょうね。 「キズがつくだろ。 オレのモノなのに…」 たしなめるように、合わせられた唇は、激しさを増してゆく。 すべて、貪られるように。 何度、意識を手離したか… 「んんんっ…」 体も唇も、奪われた私。 吐息も飲み込まれる。 「啼け…」 やっと、離してくれた唇は、声にならない叫びを紡ぐ 「はぁっ、あ、あー!!」 白い世界へと、意識は、旅立った
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