思い過ごしであればいいのだけれど・・・

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そして、それはもし私がお金を出すのを渋ったり、 お金を出さなかったりすれば、 それは即座に ”ケチ”ということになるのである。 私にはこの理不尽さにどうしても違和感があるのであった。 それはどうしても拭えない長年の私の違和感であり、 疑問なのである。 その日もまたそれを言いたいのが 伝わってきていた。 こうなると私の居場所は家族の中にいてそれがなくなる。 私以外の人間同士で暗黙の了解によって包囲網が張り巡らされ、 私は頷くしかないような時間を過ごすしかなくなるのである。
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