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這い上がろうとしても這い上がろうとしても、
また落ちてしまう。
抜け出そうとしても抜け出そうとしても
何かがなくて、
何かが足りなくて、
そんな気持ちだけが再確認されるだけ。
一向にその先が見えてこない。
ただ、最近私は、それは
「もうそういうものなんだ。
そういうものだと思うしかないんだ。
いや、そう思えばいいんだ」
ということがようやく見えてきた。
それは何十年かかって、
それでもまだはっきりとは掴めていないけれども、
ようやくここまでは来れたという思いというものがある。
私には少しばかりそこで心が納まる、
そんなものだ。
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