第1章   私が求めていたもの

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そして、こうも言ってほしかったのである。 「これはいくらなんでも今日子が間違ってる。 今日子達はお前と啓介さんがいなかったら 大変なことになっていたんだから、 それをわからなければならないのに、 なんてことを言うんだろうか」 と、言ってほしかったのだ。 私に同調してほしかった。 私の味方をしてほしかった。 私はそれを求めていたのだ。 ずっと私が求めていたものはこれなのであった。
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