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目覚まし時計が午後4時を指し示す頃、僕は目覚めた。
起き上がって辺りを確認すると、和歌はまだ寝ていて、幸助は唖然の表情でこちらを見ていた。
身体の熱さはもう取れたみたいである。僕は、ベッドから降りて立ち上がった。
と同時に、おかしなことに気がついた。
妙に、視線が低い。
幸助が僕より高かったのは前からだが、それでも数センチの違いである。そう、たかが数センチである。
だが、今比較してみると、明らかに10センチ以上の差ができている。どういうことだろうか。
「なぁ、幸助…えっ?」
なぜか、声も高い。これは、まさか…
「いや、いつ言おうか迷ってたんだけど…お前、寝てる間に女になったんだよ」
…ですよねー。
「よし、タカの野郎脱出したらバイクで轢いてやるからな」
「ああっ美少女の見た目で殺気がすごすぎる!やめろ早く!」
おっと、また本音が漏れ出てしまった。
というか…ビショウジョ?ダレ、ソレ?
「あああっよく分からないが怒りの矛先が俺に変わったようだー!!」
ちっ…勘のいいやつだ
とガヤガヤやっている間に和歌が起きた。
「んぅ…誰?」
かわいっ。
「僕は未来だよ、ちょっとさっき薬袋をなめt「ミライちゃんかー、よろしくね」和歌っちゃんと人の話は最後まで聞こうよ!?」
なんかお先真っ暗フラグが立ちそうだ。
僕たちは再び熱い結束力…もとい暑苦しい結束力の下集合。
脱出エンターテイメントを再開した。
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