第1章  はじまりの音

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「文化祭かぁ」 思わず小さく声が漏れた。 香坂と女子のやり取りで盛り上がっている教室に俺の声は響くことはなく、静かにそっと消えた。 キーンコーンカーンコーン 少し騒がしかった教室に予鈴が鳴り響く。 「おっと、お前らがチャチャ入れるから長くなったじゃないか。朝礼終了!!学級委員!」 「起立、礼」 学級委員の合図で全員が席を立つ。 「ありがとうございました」 8割程聴いていなかった気のする朝礼が終わったようだ。
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