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一つ年上の高橋先輩は、学校一のモテ男だ。
特に成績優秀とういうわけでも、
スポーツ万能というわけでもない先輩だが、
顔が無駄に良いのだ。
そんな先輩に先日、
今流行りの”壁ドン”をくらった俺は、
あれは一体なんだったのかとグルグル考え込んでいる。
いくら同じ部活の後輩とはいえ、
部活には滅多に顔を出さない先輩とは、
ほとんど話した事もない。
一体全体、
何がどうしてそうなったんだ!?といくら考えても答えは出ない。
「あぁ・・・まったくほんとにあの人は、
何を考えているんだか」
放課後、部室の窓から見えた先輩を見つめながら呟く。
手にしていた筆から淡い水色が床に垂れたのにも気づかず、俺は先輩を見ていたのだった。
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