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「そういやお前さ、俺とんでもねー話聴いちゃったんだけど・・・あれってマジ?」
「げっ!聴いちゃったって・・・あれだよな?」
「お前が何を思い浮かべてあれと言ってるかはわからんが、きっと、その、あれだ」
「うわー・・・マジかよ・・・」
思わず地面にしゃがみ込む。
きっと近藤が聴いたのは、先輩との壁ドン事件だ。
たまたま通りかかった誰かが見ていたらしく、2日程前から噂になっていた。
お蔭で、先輩の事が好きな女子からの視線が痛い。
俺は何も悪くないだろ!!と思いつつも、
先輩に壁ドンの理由を聴く勇気は俺にはなかった。
「あー、マジもう学校行きたくねー」
今の俺の、素直な気持ちだった。
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