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ヨレヨレのTシャツにジーパンという高校教師としてどうなんだその格好!!と言いたくなる服に身を包んだ香坂という男は、38歳にしてバツ2という、これまたどうなんだと言いたくなる経歴の持ち主だ。
「早く歩かんと追い越すぞー」
「はい!歩きます!歩きますから!」
早く歩け若者ー!と叫びながらニヤケ顔で後を着いてくる担任は、担任という肩書がなければただの変態親父にしか見えない。
「荒木?お前なに香ちゃんせんせーと朝から遊んでんの?早く来いよー」
「お前が俺を置いて行ったんだろうがー!!」
教室の窓から顔を出した近藤が、笑いながら告げる。
なんとか教室にたどり着いた俺は、お前覚えてろよと念を込めつつ近藤を睨み、教室の廊下側、一番後ろの席へと座った。
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